一般的に高校や大学を出たら正社員として社会の一員になります。
しかし、雇用形態は「派遣」・「パート」・「契約」といった非正規等ある中で「正社員」という正規雇用で働く人が多いのかについて考えていきたいと思います。
そもそも、「正社員」とはなにかについては法律上は規定はございません。
一般的に、「雇用期間の定めがなく、会社が決めた労働時間をフルタイム(約8時間)で働く労働者」のことを「正社員」と呼ぶことが多いです。
メリット
給料が高い
正社員には毎月固定でもらえる給料だけでなく、半年に1回もらえる賞与(ボーナス)や退職金制度や危険手当や資格手当等々の会社から支給されるお金が多いです。
また、勤続年数とともに基本給や役職が上がっていくので非正規と比較して給料や収入は高くなります。
付与される年次有給休暇の日数も一般的に正社員のほうが多く、ワークライフバランス推進のため年休20日だけでなくリフレッシュ休暇や永年勤続休暇等々の特別な有給休暇を付与するところもあります。
ある程度の休み(大体年休120日ぐらい)に加えて、年次有給休暇(年20日ぐらい)の休みで安定した収入を得られるという面ではかなり大きいメリットです。
福利厚生の充実
給与面以外にも正社員になることで会社からの援助を受けることができます。
会社の社会保険によっては死亡保険や医療保険も付帯しているところがあり、民間の保険に入らなくても充実した保険で生活することができます。
また、育児・出産・病気・介護・冠婚葬祭といったライフイベントに対してたくさんの給付金制度が充実してる会社もあります。
非正規では会社の社会保険に入ってない場合はこれらの優遇された保険制度に加入できずに最低限の国民健康保険で生活するしかありません。
いざというときに正社員であれば対応できる可能性が高まります。
社会的信用が得られる(ローンが組みやすい)
地味に大きなメリットとして「社会的信用が大きい」というものがあります。
いくら億稼いでいる企業の社長であっても、安定した固定給がもらえるサラリーマンと比較して社会的信用は低いです。
銀行などでお金を借りる必要がある場合は「サラリーマンである=安定した収入」,「事業主=不安定な収入」とよく判断されるらしくよっぽどではないと事業主が融資を受けることができないです。
しかし、正社員であれば安定して収入が得られるので簡単に多額のローンを組むことが可能です。
社長(事業主)と比較しましたが、非正規雇用も期限付きという要因で社会的信用は低い傾向にあるので注意が必要です。
デメリット
長い労働時間
正社員として働くとなると、休日出勤や残業をさせられるケースが高いです。
非正規雇用とは違い、正社員は責任が重く業務の状況やビジネス相手の都合にも合わせて出勤が生じる可能性があります。
休日出勤や残業が発生した場合、残業代や休日出勤手当が出る場合がありますがある程度の職級までくるとみなし残業となり、いくら残業しても手当がつかないというケースがあります。
若手のうちは流石にみなし残業がつくような役職に就任することは少ないですが、年々とキャリアアップするにつれて残業時間が増えてライフワークバランスが崩れていく可能性が高くなることが予見されます。
転勤・出張がある
総合職採用された正社員であれば、転勤(出向)しなければならない場合が高いです。
会社の人事異動で南は沖縄から北は北海道はたまた海外へ引っ越しを伴う転勤が発生します。
全国展開しているような大企業であればあるほどその可能性があり、元から海外志向がある人ならいいですが、幾度の転勤で人間関係を再形成することにストレスを感じる可能性はなきにしもあらずです。
また、配偶者や要介護者を抱えている場合単身赴任を視野に入れて働かなくてはいけません。
しかし、転勤する場合は殆どがキャリアアップを意味するものが多いので会社内での人事考課ではかなりプラスということは忘れてはいけません。(逆もまた然り・・・。)
まとめ
正社員になるメリットはたくさんありますが、それと相対するようにデメリットも存在します。
毎月一定の給料と半年に1回の賞与(ボーナス)が支給される安定性はかなりのものです。昨今はサラリーマンはオワコンみたいなことが言われていますが、一長一短でサラリーマンがいなくなることはありえません。
サラリーマンをしながら、パラレルキャリアで違うことをしたりするというのもいいかもしれませんね。(私はこのタイプです。)
時代の変遷に押し流されないように柔軟な働き方をし、後悔のない社会人生活を送れるように正規であれ非正規であれ就職を成功させていきたいですね。