「7つの習慣」を学ぼう・。・b
<書評>
あの有名な「7つの習慣」をマンガにしたものだが、かなりまとめられていてとても読みやすい一冊。
「7つの習慣」は、ジャンルはビジネス書とされる場合が多いが、成功哲学、人生哲学、自助努力といった人間の生活を広く取り扱っており、人文・思想、倫理・道徳、人生論・教訓、自己啓発などに様々な分類がなされている本である。
活字が苦手な人でもかなり視覚的に覚えられ、各章最後に見開き2ページほどでとても簡潔にまとめられている。
私は30分ほどで読み終えたが、1時間ぐらいあれば読み終えられるボリュームなのに、かなり中身は濃いので元になった本から入るよりはこっちから入って、文字だらけの原本で記憶を補完するといった使い方をしたらかなり理解が深まるだろう。
<解説>
第一部・パラダイムと原則(Part 1 Paradigms and Principles)
・インサイドアウト(in side out)
この習慣の中でいちばん大事な考えである。
「結果」を変えるために重要なのは「行動」を変えることではなく、その「行動」のもとになっている「パラダイム(モノの見方・考え方)」を変えることだということ。
周りの環境や人間のせいにして逃避するのではなく、自分の内面から変化をもたらし、そして周りに影響を与えるようにすることが重要である。
第二部・私的成功 (Part 2 Private Victory)
「私的成功」とは、友達に誘われたらいくといった受動的なこと(依存)をなくして、より能動的に「自立」して「相互依存」させることである。
(出展 http://jibunhack.com/2732/)
1.主体的であれ(Be Proactive)
(出展 http://jibunhack.com/2732/)
自分の周りの出来事は大まかに2つ存在する。
1つが自分が関与することができる「影響の輪」
具体例としては、「自分の考え・発言・行動」と言った、自分によってなんにでもなれるような事象。
もう1つが、自分が関与できない「関心の輪」である。
具体例としては、「他人からの発言」・「病気」・「世間体」といった、自分ではどうにもならないような事象。
ここで、重要なのは「関心の輪」はほぼ無視して、主体的な「影響の輪」について集中するなのである。ようにするべき
そうすることで自我を保ち、ポジティブシンキングができるようになることによって、より成功へと近づけるのである。
2.終わりを思い描くことから始めろ(Begin with the End in Mind)
終わりを思い描く(具体的な目標・ゴール)を設定することによって、しっかりとしたゴールまでの道筋が見えてくる。
それによって、今までのような無駄な手順を踏まず最短・最速で目的を達成するための手段を理解できるようになり挫折をしなくなる。
(出展 http://jibunhack.com/2732/)
物事の中心において考えるのは、自分で定めた原則を元に主体的に行動することが大事である。
3.最優先事項を優先しろ (Put First Things First)
あなたは、どこの時間に人生の時間を置いているだろうか。大半が「第Ⅳ領域(無駄)」であろう。
この章で最も重要なのは、緊急ではないが重要な「第Ⅱ領域(価値)」の分野に自分の時間を投資するというものである。(この領域には、いつも遊んでいる友達や同僚との飲み会等は入らない。)
主体的に行動(どうでもいい飲み会は断る等)して自分の時間を作り出し、それを第Ⅱ領域に投資するのが重要なのである。
第三部・公的成功 (Part 3 Public Victory)
「公的成功」とは、自分一人では成しえなかったような大きな成果を周囲の人たちとともに実現する(相互依存)ことが、ひとつのゴールであり、成功することである。
4.Win-Winを考えろ (Think Win/Win)
あなたは物事を進めるとき、どのような考えをしているだろうか?大抵の場合が片方が得して、もう一方が損する(Win-Lose)であろう。
しかし、長期的に良好な関係を築くにはWin-Winの関係を作り出さなければいけない。
どうしても同意ができない場合は、
「Win‐Lose」(自分を押し通す)、「Lose-Win」(お人好しになる)、「Lose‐Lose」(とにかく相手に損をさせる)といったものがあるが、
「No Deal」という選択肢があり。双方が納得する案が見つからない場合は「取引をしない」ということ。「合意しないことに合意する」こともまた、場合によっては必要である。
5.まず理解に徹し、そして理解されろ(Seek First to Understand, Then to Be Understood)
あなたが会話するとき常に自分を中心に発言をしていないだろうか?
もし、そうならばやめよう。
あなたが成功するには「聞き上手」になって、相手の発言について「感情移入」して親身になることが大事である。
そうすることによって相手の意見を心の底から聞き取ることができ、具体的な最善策が見つかりやすくなる。
6.シナジーを創り出せ(Synergize)
もしも意見が対立したとき、ゴリ押ししていないだろうか?
あなたの意見が相手の意見より正しいかもしれないが、相手の意見も全部が全部間違えているとは限らない。
そういう場合、二人の相違点について模索して「第三の案」を作り出すことによって、今までにないような相乗効果を得られる。
第四部・再新再生 (Part 4 Renewal)
7.刃を研げ(Sharpen the Saw)
1.肉体
2.精神
3.知性
4.社会・情緒
肉体とは、食事と休養と運動に取り組み、主体性を発揮できるような健康的な体を作り上げることが大事である。
精神とは、泰然自若とした何事にも動じることなく感情的にならずに、冷静な思考を保てるような精神状態を作り上げることが大事である。
知性とは、読書をはじめとして先人たちの知恵や知識や思考法を学び、適切なアウトプットによって知的側面の刃を研ぐ。
社会・情緒とは、社会において健康的な人間関係を築くことが大事である。
この4要素が揃うことであなたは成長する環境が整い、どんどん次のステップへと進めるようになるであろう。
<まとめ>
1.主体的であれ(Be Proactive)
2.終わりを思い描くことから始めろ(Begin with the End in Mind)
3.最優先事項を優先しろ (Put First Things First)
4.Win-Winを考えろ (Think Win/Win)
5.まず理解に徹し、そして理解されろ(Seek First to Understand, Then to Be Understood)
6.シナジーを創り出せ(Synergize)
7.刃を研げ(Sharpen the Saw)